家相の影響は本当にある?
家相の影響は本当にありますが、人によってあらわれ方は違います。例えば、健康にあらわれた場合、重い病になる人もいれば、しばらく安静にしているだけで元気になれる人もいる。同じ家に住んでいる家族の中でも、ものすごく体調が悪い人もいれば、全く影響が出ない人もいますね。
人それぞれ性格や体調も異なるのですから、影響のあらわれ方が違うのは当然です。家相の専門家でも、ここまで見極めてアドバイスしている人は少ないと思いますね。中には、家相の影響を本気で信じているのか?と疑うケースも耳にします。専門家がこうなのだから、一般の人たちは、もっと不確かなものとしてとらえても、仕方がないのかもしれません。
家相は生活に密着しているもの
「病気ではないけど、いつも元気が出ない」「家から出たくなくて、引きこもり気味」「家の中が片付けられなくて、物が整理できない」
こんな悩みを持つ人は多いと思います。これも家相の影響ですね。どれもが通院や投薬で治るものではありません。それでも、家相を整えることによって、不思議ともう一歩が踏み出せるようになる。家相の影響はとても生活に密着していると思っています。すべてではありませんが、高層マンションの高層階に住んでいるお子さんたち、いつも元気がないように思えてしまいますね。大人はともかく、成長期のお子さんたちには、もっと地面のそばで暮らしてほしい。これも家相の知恵の一つです。
家相は幸運にも恵まれる。
運がいい人は、いつも明るいですね。明るい人の周りには、幸運も集まります。いつも明るくて、そして、もう一歩が踏み出せる元気がある人。幸運に恵まれるのは、まさにこんな人です。今まで、多くの人たちのサポートをしてきましたが、家相にこだわった人たちは、皆さん元気で好奇心も旺盛。お子さんたちには友達が多いのが特徴だと思います。少々出過ぎて失敗することもあるでしょうが、出会いの数が多いのはとても大切です。困ったときに助けてくれるのは、結局は人ですから。
家相と風水は違います。
家相では、もし、玄関の方位が凶相なら、玄関そのものを無難な方位に移動しなければいけません。風水と違って、手間も費用も掛かります。
例えば、現在住んでいる家の玄関を、すぐに工事して移動するのには無理があります。
そこで、実際に工事できるまでの間、風水の知恵を使って難を避けるのが正しい方法です。つまり、家相と風水は互いを補う補完関係にあるので、それぞれの用途にあわせて使い方を間違えないことが大切ですね。風水だけで、家相の凶相を完全になくせるわけではないのです。
だからこそ、「家相」ではなく「家相建築」をすすめたい
元々、家相の専門家には建築の知識がありません。だから、プランの提案ができない。
建築家が家相の勉強をすると、「家相は建物の構造や住宅設備が整わなかった過去の考え方。現代の建物では気にすることはない」だから、鬼門のキッチンでもエアコンがあるから大丈夫。トイレもくみ取り式から水洗式に変わったので、窓がなくても換気扇だけで十分。もちろん方位も気にすることはない。となってしまいます。
また、家相にはいくつもの流儀や流派があるのをご存知ですか?
家相は時代と共に進化する学問なので、過去の考え方をすべて取り入れるのは現実的ではありません。家相は確かに大切ですが、家相だけ良い家を建ててもだめ。家相は幸せになるための方法であって、目的ではないからです。
家相建築では、多くの流儀や流派の考え方の中で、今の時代に必要なものだけ選びました。
そして、家相で100点満点を目指すのではなく、無難な家相にまとめることで、採光・通風・使い勝手・デザインなども提案できるのです。家相の知恵を活かすためには、建築の知識も欠かせません。
一番大切なことは、家相の影響があるということを信じられるかどうか。
これが感じられない家相の専門家や家相を勉強した建築家に相談しても、うまくいきません。家相はそれほど簡単なものではないからです。私が今でも全国各地に足を運び、可能な限り施主さんたちと直接お会いするのも、すべて家相の影響を信じているからです。図面や写真、それだけでは足りないからです。
家相のことを、全く信じていない人もいると思います。そんな人は、自分の思った通りの家を建ててほしいと思います。そこには、自分の思い通りの家を建てられた喜びがあります。
家相について、半信半疑な人は多いですね。迷っている人には、とにかく事前に家相のことを知ってほしいですね。家相は後出しではだめですし、建物ができてから気になり始めたら…これは最悪です。
家相の知恵と建築の知識をあわせた家相建築。家相建築なら、多くの人たちの期待に応えることができます。これからも、多くの人たちに、それを伝えられたらと思っています。
家相建築設計事務所 代表 佐藤秀海