【家相診断】家相の診断にはいくつかポイントがあります

目次

ポイント1.家の中心は重心点。正確に把握することがとても大切

家相建築では、家の重心点を中心と考えます。いくつかある流派には、建物の形が変形していてもかまわず、凸凹している部分を適当に調整して中心を観ているものもありますが、これでは、正確な判断ができません。建物の形をそのまますべてあるものとして判断してください。

また、玄関ポーチやウッドデッキ、出窓やバルコニーは建物に含めませんが、サンルームなど床・壁・天井で囲い込んでいるものは建物の一部として重心点を判断します。

家の中心の取り方

家相建築は真北ではなく、磁北で判断をする

真北とは簡単に言うと地図に示された地図上の北のことです。この真北を使用する家相の流派もありますが、家相建築では磁石が示す磁北を用います。理由は明確で、家相学は自然の摂理や法則に則っているからです。水は高いところから低いところに流れますし、太陽は東から登って西へ沈みます。人間の都合ではどうにもならない自然が相手なので、人間が決めた地図上の北を使用するのは理にかないません。

ただし、建築基準法など建築にかかわるすべての法律は、真北を表示することが義務付けられているので、測量図や平面図などは、基本的に真北が表示されています。この真北と磁北との差は、国土地理院がデータで管理しているので、だれでも簡単に確認できます。真北よりも磁北が西へ振れているので「西偏差角度表」と呼びます。ちなみに、現時点では札幌では9度、東京は7度、那覇は5度ほど振れています。

家相建築は真北ではなく、磁北で判断をする

誰に対しても危険な鬼門方位と個人によって違う十二支方位を併せて判断する

昔ながらの家相は誰に対しても危険な鬼門方位のみで吉凶判断をしていましたが、現在では、鬼門だけではなくその家に住む家族の十二支方位を併せて吉凶判断をするようになりました。これによって、家相の精度が格段に上がったのは間違いありません。

また、個人の持つ九星方位や家族定位などを活用することで、だれがどの方位の部屋を使用することが良いのかも判断できるので、さらに応用範囲が増えています。

十二支方位

玄関と建物の構えは運勢に影響し、火気や水まわりは健康面に影響が深い

運気を上げるためには、玄関の方位と建物の構えが大切です。玄関は引っ込ませず、むしろ張り出すほうが吉相になります。鬼門方位や家族の十二支方位位には配置しないようにしてください。

建物の構えについては、東西に長い六対四の長方形が最良とされています。とにかく凸凹していると凶相なので要注意、無難な長方形に収めるようにしてください。

ガスレンジなどの火気やトイレなどの水まわりの方位が悪いと、健康面に影響が出ます。火気や水まわりも鬼門と家族の十二支方位を避けること。併せて、家の中央部にも配置しないことも大切です。

家の構えや玄関は運勢に影響する

家相だけではなく、地相も大切

家相はもちろん大切ですが、それよりも地相がもっとも大切です。どんなに吉相の家を建てても、その土地の地相が悪ければ幸せになれません。今までの経験から、誰が住んでも必ず病気や事故にあう因縁深い土地や、水害や土砂崩れの心配のある土地は、何としても避けるべきだと痛感しています。

すべての難を避けることは言えませんが、皆さんがその土地に実際に足を運び、周辺の様子やその土地そのものの気を感じ取るように意識するだけで、何か感じるものもあると思います。人間の体はセンサーなので、スイッチを切り替えて、見えない土地の気を感じ取れるように努力してみてください。

家相だけ良い家を目指すのではなく、家相を活用して良い家を目指すこと

最後に、家相だけをよくしても良い家とは言えません。家相+採光と通風+住む人の思い=良い家ができると考えてください。そのためには、家相の知恵と建築の知識を合わせた家相建築が最良です。

そして、家相建築を最大限に生かすには、正確な中心点と正しい磁北、家族の十二支方位などを組み合わせてピンポイントで吉凶判断することが求められます。「大体この辺が中心だから、ここが鬼門だろう」レベルの家相診断は、まったく意味がないことです。家相を取り入れたいなら、それに見合った準備と手間が必要だということをご理解ください。

窓、家族方位、職業方位、間取り

㈳家相建築設計推進協会 家相建築専門工務店 ㈱千鶴建設

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