玄関は家の顔として、家相建築でも重要なポイントです。プランニングするうえでも、玄関の位置が悪いと家の動線が決まらず、しっくりしたプランができません。
そして玄関は、家相の吉凶を判断する五大重要ポイント(家の構え・玄関・火気・トイレ・浴室)の一つで、これ凶相にしてしまうと運気が下がります。
運気が下がれば、一生懸命努力をしても報われず、喜びごとの少ない人生を送ることになります。また、周囲からのサポートも少なく、つまらない人生になりかねません。
玄関の家相建築のポイント
凶相の玄関とは
・家の中心から観て北東の45度表鬼門と南西の45度裏鬼門にある玄関
・その家に住む家族の十二支方位の玄関
・正中線・四隅線上に玄関扉がかかってしまった玄関
・アルコーブのように凹んでしまった玄関や、玄関上部にトイレや浴槽など水まわりが配置された玄関
※アルコーブとは、部屋や廊下など、壁面の一部を後退させてつくったくぼみ状の部分。 また、マンションにおいては、共用廊下から少し後退させた玄関前部分のスペースのことをアルコーブという。
吉相の玄関とは
・吉相の張りを設けた玄関
・汚い靴などが散らかっていない清潔な玄関
・花や観葉植物が飾られている玄関
・玄関のたたきが少なく、玄関ホールが広々とした玄関
・自然光や照明を活用した明るい玄関
家相建築では吉相の張りを設けた玄関を最良と考えているので、玄関を凹ませず、家から出っ張らせてください。
また、床を貼らないたたきを大きくしてしまうと、凶相の欠けの要素が増えてしまうのでマイナスです。
そのため、広々とした玄関を希望する場合には、たたきを大きくせず玄関ホールを大きくすることで対応します。
そして、清潔で明るい玄関とすることは、もちろん、吉相の玄関には欠かせない大切なポイントです。
まとめ
一般的に家相では、東西南北など方位別に吉凶を判断することが多いのですが、家相建築では、あえて、そのようには考えません。「東南巽の玄関は大吉相」とし、北玄関や西玄関を凶相とする昔ながらの考えでは足りないからです。
現代の家相は進化していて、東南方位の玄関であっても、その東南方位に自分の十二支方位のある辰年や巳年生まれの人にとっては、凶相の玄関になってしまいます。
このようにその家に住む家族の生まれ星によって吉凶も変わるので、簡単に方位別で判断することはできないのです。
また、凶相とされていた北玄関や西玄関でも、張りを設けて、デザインやインテリアに趣向を凝らして吉相で素敵な玄関にすることも可能です。
方位や家相にこだわりすぎて、道路から玄関の位置がどこにあるのかわかりにくくしてはいけません。明るい玄関にこだわりすぎて家全体の採光を悪くしてしまうのも本末転倒です。
家相の知恵と建築の知識を活かす家相建築を活用して、家相も良くて、採光と通風や使い勝手も良い家を目指してください。