家相、これは押さえたい重要ポイント

家相は何やら難しい?そんなことはありません。このページを読めば家相の重要ポイントは押さえられます。また、現在のお住まいに当てはめてみると、思いつくところがあると思います。
新築やリフォーム、分譲住宅の購入をお考えの方は、工務店や販売員のあやふやな知識に惑わされず、ご自分で知識を身に付けて、特に後々直すことが難しい致命的な家相を避けるようにしましょう。

家相は磁北で判断する

北を指す場合、地図上の真北と磁石が示す磁北の2種類がありますが、家相学では磁北を用います。
建築基準法は真北を用いるので、建築士が書いた図面に北が表示されている北は、真北になります。
真北と磁北の違いについては、真北よりも磁北は西へ4度から10度ほど傾きます。この数値については、国土地理院がデータを公開していて、西へ傾くので「西偏差角度表」と言われ、ちなみに、東京では約7度傾いています。

家相学は、自然の摂理にしたがって体系がされた学問なので、水が高いところから低いところへ流れるように、自然界の示す磁北を基準とします。
たとえば、渡り鳥が途轍もなく長い距離を移動する際、この磁力を感知しているのかもしれません。自然の理を大切にしている家相であれば、磁北を用いるのが至極当然であり、真北を基準とする考え方は理解に苦しみます。皆さんも間違えないようにお願いします。

それに加えて、建築業界全体では、この北の扱いがとてもいい加減です。図面にしるしてある北が真北なのか磁北なのか、また、その北が正確であるのか。怪しいケースが多いのです。
中には、真北と磁北の違いも判らない担当者もいたりして、さらにトラブルの種となっています。
一般の施主さんは、図面にしるされた北がいい加減だとは思いません。けれど、これを鵜呑みにしてはいけません。必ず、真偽を確かめてほしいですね。これは必須です。

なかには、自分で方位磁石を使い、磁北を調べるケースもあるでしょうが、こんな時には磁石を直接地面に置かずに、地面から最低1mほど離して厚めの雑誌などの上に方位磁石を置いてください。
自分で測定するのが不安な人は、測量士さんにお願いすることもできます。測量士さんなら、真北も磁北も正確に測定してくれるので、安心ですね。

「張り」は吉相、そして「欠け」は凶相

家相学上は、家の間取りだけではなく、家の構えも重要です。構えというのは、簡単に言うと家の形のこと。基本的にはできるだけ凸凹がない方がよく、シンプルな長方形などが理想的です。
家を器として考えると、形の悪い家は不安定ということになり、良い気が集まらないと考えられているのです。家相では、凸のことを「張り」、凹のことを「欠け」と呼びます。
基本的に張りは吉相ですが、欠けは凶相となります。張りとは、建物の一辺に対して三分の一までの出っ張りのことを指します。

一辺が12メートルなら、その三分の一の4メートルまでは吉相の張りです。ただし、4メートルを超えてしまうと凶相になってしまいます。また、張りを設けてよいのは、一辺に対して一カ所だけなので、二つの出っ張りがある場合には、それだけで凶相になるということです。

また「欠け」とは、一辺の長さの三分の二以上の引っ込みのことを指します。自分で書いていてなんですが、こう書いてしまうとわかりにくいですよね。要するに、吉相の張り以外はすべて凶相の欠けになる。こう単純に覚えてください。
この欠けが一辺に対して二つあれば「二段欠け」、三つあるものを「三段欠け」と言い、欠けが増えるほど凶相の度合いが増していきます。

張りや欠けを考えるうえで、もっとも注意したい方位が、北東の表鬼門と南西の裏鬼門方位です。鬼門方位に欠けを設けてしまうのは、もちろん大凶相。金銭的なトラブルや対人関係のもめ事など起こさないためにも、小さな欠けも絶対に設けてはいけません。

また、鬼門方位には張りも設けることはできません。鬼門以外の方位では張りは吉相ですが、鬼門方位は違います。
鬼門は、張りも欠けも設けることができないと、しっかり理解してください。

この張りと欠けの判断はとても難しく、家相の専門家でもよく間違えるほどです。本格的な家相学には、「水局三合相」「木局三合相」「金局三合相」など、建物に合計三か所の張りを設けた特殊な構えの家相もあります。

間違った判断をしてしまうのでないかと不安な人は、専門家に相談するのが得策ですね。建物の構えは、大地に根を下ろした1階部分で判断をするので、2階以上には張りや欠けはありません。

ただし、1階よりも2階以上の部分がはねだしてしまうことは、立体的な欠けができると考えるので、これは凶相です。
1階の一部をビルトインガレージにするケースも見かけますが、これも凶相。玄関を建物の外周面から引っ込めてしまうのもだめですね。

玄関には床を貼らないたたきの部分があるので、小さな欠けでも凶意が大きくなってしまいます。

2階には張り・欠けがないので、バルコニーなど広めにデザインすることもできますし、予算の問題など、建物を小さくしなければならないときには、2階で調整することができます。
1階の大きさを変えると欠けてしまったり、建物の重心点がずれてしまうので大変ですが、2階の大きさを変えても、そんな心配がないので安心ですね。

水まわり・火気・玄関の位置が家相を左右する

家相学は方位学でもあるので、家の吉凶を判断するにあたり、重要な要素を占めるのが「不浄物」を配置する方位です。
「不浄物」とは、基本的に火気と水まわりのことで、具台的にはキッチンのガスレンジや浴室の給湯器、浴室・トイレ・浄化槽などを指します。
この不浄物の配置が悪いと、家族が健康を害したり、悪い影響が出るとされています。
このため、吉相の家を建てるためには、この不浄物の配置こそが最も重要となるのです。

かつては、火気も水まわりも同じ程度危険なものとして考えられていました。
しかし、現代では住宅設備の進歩によりトイレや浴槽、キッチンのシンクなどの衛生面が格段に改善されたため、水まわりの家相上の危険度は下がっています。
これに対し、火気は人間の精神状態に影響を与えると言われています。ストレス社会と言われる現代では、精神的に追い詰められ、健康を損なってしまうケースも少なくありません。
そういう意味では、火気の危険度は水まわりよりも高いと言えるでしょう。

ところで、家相の中には、水を使うものすべてを不浄物としてしまう考えもあります。家の中では、洗面台や洗濯機、冷蔵庫にシャワールーム、エアコンも含める場合もあるようです。家の外にある立水栓やボックス水栓から雨水管まで全部不浄物なら人の住めない家になってしまいそうです。
確かに、水は滞ることから腐敗するので、水を使うところはすべて清潔にはしてほしいのですが、だからと言ってすべて不浄物ではありません。この点もしっかりと覚えてほしいポイントです。

家相では、方位を観るときに方位盤を使用します。家相上、北東の45度を表鬼門、南西の45度を裏鬼門と言い、凶相の方であることは、すでに何度も説明しています。
基本的には、この鬼門方位に火気や水まわりを配置しないことが、家相の良い家づくりの基本となります。
ただし、近年の家相では、この鬼門方位のみを避けるだけでは、その家にあった家相の判断ができないと考えられています。家には複数の人間がともに暮らし、お互いに影響しあうからです。

家の構えと同じく大事なのが、家の顔ともいえる玄関の位置です。玄関の配置は家相の良い家づくりでも最も大切な工程の一つと言えます。
玄関の方位や位置によって、家の動線が決まってしまうので、慎重に考えなければいけません。家相学上、玄関の範囲は土間である三和土(タタキ)の部分を指します。
基本的には、この部分と玄関扉の方位で吉凶を判断します。

鬼門や家族の十二支方位は避けて配置する   玄関を配置するうえで最も注意したいのは、建物の中止からみて北東の表鬼門と南西の裏鬼門を避けること。
また、家族の十二支方位も避ける必要があります。
さらに、玄関扉は東西・南北の中心を貫く正中線や、北西と東南を貫く四隅線をまたがない様にするのも大切です。
その他にも、玄関を配置するにあたっては、いろいろと言われていますが、特に気にすることはありません。 鬼門と十二支方位、正中線や四隅線などに注意してください。

家族一人一人の方位は十二支方位と言います。この方位は、個人の運勢に強い影響を及ぼすので、火気や水まわりは、この十二支方位も避けなければいけません。
このため、家相を判断するときには北東と南西の鬼門に加えて、家族の十二支方位を観る「二十四山方位盤」も併せて使用することになります。

十二支方位は、家族の生年月日に応じて決まる個人的な方位です。たとえば子年の人は北の中心15度の範囲、丑年の人は北北東15の範囲といったように定位が振り分けられています。
十二支方位はその家に住む人たちの健康面に影響するため、この十二支方位を無視してしまうと、他の家族には影響がなくても、一人にだけ影響が出てしまうということがあり得るのです。

部屋別でわかる「吉相と凶相」【玄関】

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玄関!そもそも「欠け」の要素あり、「張り」を意識すべし!
「方位は東南巽にこだわらず、鬼門と家族の十二支方位を避けるのが基本」

玄関は「家の顔」と例えられ、パワーある方角「東南巽方位」が最良と昔から言われていました。ただ、玄関が良いだけで、家がよくなるわけではない、という考え方が家相の主流です。
たとえば、南間口の狭い土地で、東南巽の玄関を作った場合、南を向いた部屋が作れなくなります。
しかし、東側に玄関を持っていけば、南側には全面的に部屋が作れます。
また、北側が道路に面した土地の場合、無理に東南に玄関を作ってしまうと、リビングが北向きになり、目の前が道路となって、なんだか落ち着かないリビングになってしまいます。この場合には、北側に玄関を作ると、南側には全面的に部屋が作れます。
つまり、玄関は東の玄関でも、北の玄関でも良いということです。家の中心から観て北東の表鬼門と南西の裏鬼門、家族の十二支方位を避ければよいのです。
玄関の位置を良くするがために、家全体の採光や通風が悪くなってしまうのは本末転倒なので、敷地と道路との関係で最適な場所を選びましょう。

出入り口を限定して、良いものだけを入れる家に
玄関の外側では、門扉を作ることも大切です!出入り口を必ず限定させましょう!

家相は基本的に、良いものを取り入れて悪いのを取り入れない、という考え方、つまり、出入り口を限定しないと、良いものが入ってくるときは開け、悪いものが入ってくるときは閉める、ということが出来なくなり、あらゆるものがどこからでも入ってこられ、良いものが逃げられる家ということになってしまいます。
また、玄関の内側で言うと、「たたき」がある時点で、床がない=欠けの要素になります。つまり、玄関には欠けの要素があるため、たたきが広すぎると凶相になってしまいます。
そもそもたたきがあることで「欠け」なのに、それに加えて、くぼみをつけることで「欠け」がダブルになってしまいます。家相上では、かなりよろしくない、といえるわけです。
欠けを補うために、玄関はなるべく突き出た形、つまり、「張り」を出すと吉相になります。
それで言うと、今はやりの「アルゴーブ」=くぼみを作ってそこを玄関にすることはおすすめできません。

部屋別でわかる「吉相と凶相」! 【リビング】

家相建築設計事務所 連載ブログ58 「よくわかる家相と間取り」エクスナレッジ ㉗ 採光と通風にこだわる部屋
家相建築設計事務所 連載ブログ58 「よくわかる家相と間取り」エクスナレッジ ㉗ 採光と通風にこだわる部屋
家相建築設計事務所 連載ブログ58 「よくわかる家相と間取り」エクスナレッジ ㉗ 採光と通風にこだわる部屋
採光と通風に徹底的にこだわる 人の集まるリビングこそ陽のあたる南側に

人が集まるリビングは採光に最もこだわるべき部屋。人がたくさん集まるということは、その人たちがエネルギーをもらえる部屋であるべきです。
昔の家相では、玄関は鬼門から避け、トイレ、お風呂、階段はすべて東南方位に集中させてしまい、結果的にあまったところにリビングを置くということもありました。
しかし、それはだめです。人間にとって一番大切なものは陽の光です。リビングこそは南側の一番陽のあたる場所に持っていくのが家相の理。
玄関やトイレ、浴室や階段などのすべてを東南方位に集中させては、家相は良くても、陽があたらないつまらない家になってしまいます。
もし、1階ではあまり陽があたらないのであれば、当然、2階・3階など、陽のあたる階にリビングを配置してください。

家相学上、2階以上に水回りを配置しては凶相とする流派もあるようですが、こんな考えは気にすることなどありません。
1階と同じように、不浄物であるガスレンジを鬼門やご家族の十二支方位を避け、無難な方位に設置すれば大丈夫です。
採光のため、窓にこだわるのも大切です。天井などに取り付けるトップライトを思い浮かべる人も多いでしょう。従来の家相では、トップライトを凶相とする考えもありますが、これも気にすることはありません。    

高窓など、壁の高い位置に設置する窓は、通風には期待できませんが採光の効果大で、通常の窓よりも3倍優れていると考えられています。どんどん活用してください。
リビングの吹き抜けは、家相学上、立体的な欠けの要素が気になるので、あまり大きなものはすすめません。家の中心部などを避けて、効果的に使用するのが無難です。

 風通しの良さにもこだわりを

採光と共に通風へのこだわりも大切にしてほしいポイントです。
家相学では、天井の高さについて260から270cmを推奨しますが、一般的な天井の高さは240cm程度なので、天井の高い部屋になります。

窓の配置については、横に広く置くよりも上下に置いて、風通しを良くします。窓の面積が同じでも、上下に広い窓のほうが通風に優れているので、滑り出し窓や上げ下げ窓、腰窓やはきだし窓など、効果的に設置してください。リビングに置く家具の位置については、特に決まりはありません。最も注意しなければいけない火気についても、エアコンや床暖房が主流になっているので問題ありません。        ガスストーブや暖炉、薪ストーブの場合には、家の中央部、鬼門方位、家族の十二支方位を外してください。     火気は人間の精神や体に大きく影響するので、扱いには十分な注意が必要です。

部屋別でわかる「吉相と凶相」!【 寝室】

間取り、向き
魂が宿る寝室は十二支方位と枕の向きがポイント
寝室は家族定位や十二支などで判断する

人間が生きていくためには、質の高い睡眠が必要不可欠です。
なぜなら、 質の高い睡眠を確保することができれば、心身ともに健康で、常にリフレッシュできるからです。
そのため寝室は、家の中ではとても重要な場所となるため、寝室の住環境を高めることが大切です。家相学上の約束事も、質の高い睡眠をとるためにあるといっても過言ではありません。 ただし、寝室だけを無難な方位にしても効果はありません。
たとえば、健康に影響を与えるとされるガスレンジなどの火気や、 トイレなど水まわりの場所が正しい方位に配置されてなければ、 しっかりと質の高い睡眠をとることができず、健康を害してしまいます。

家相学上の約束事を守った上で、寝室の方位を吉相にすることが大切です。寝室は、十二支方位や九星方位、家族定位を用いて、 その人にかかわりがあるところに位置する部屋にします。
たとえば、家族定位の場合は、一家の主は北西、妻は南西、長男は東、長女は東南というように、方位の役割によって方位が決まっています。
寝室を決める場合は、これらのどの方位を用いても大丈夫です。 子年生まれのお父さんなら、もし北西に部屋が取れないときには、お父さんの十二支の子年の方位、つまり北の部屋でもいいわけです。
北方位に頭を向ける「北枕」で寝るのが最良! 寝るときの向きもポイントです。家相では、北方位に頭を向ける「北枕」が最良です。 寝室 北枕 一般的に、北枕は亡くなった人が寝る向きというイメージがありますが、昔から、身分の高い方はこの「北枕」を好んで活用していました。
本来はとても良いことなのです。北枕以外では、東方位も吉相です。西や南に頭を向けて寝ることは避けたほうがよいでしょう。
二つの寝室が隣り合っている場合は、お互いに足を向けて寝るとゆっくり休めないので、 頭同士が向き合うようにするか、一番よいのは頭の向きを同じ方向にそろえることです。 こうすることで、しっかりとした睡眠をとることができるのです。

部屋別でわかる「吉相と凶相」 !【子ども部屋】 

日当たりと風通しのよさでよく眠れる部屋に

  ●採光や通風がポイント 東側や南側の部屋がベスト
子ども部屋については、子どもの成長を考え、 気持ちよい睡眠が取れる環境を整えることを第一に考えてください。     そのためには、採光と通風がポイントになるので、 家の東側や南側に配置することが適切です。
以前の家相学では、南方位に子ども部屋を配置すると、子どもにとって凶相だといわれていましたが、凶相を避けても住みにくい部屋にしては本末転倒です。採光や通風に恵まれることは、子どもたちの成長に欠かせないことなので、 日当たりの良い東方位や南方位に配置してください。
勉強机の方位にも家相学上の決まりがあり、 勉強に集中できるのは北を向いて勉強机に向かうことです。位置的に北を向くことが難しい場合には、東を向いて勉強机に向かうようにしてください。
逆に、勉強に集中できない方位は、西向きや南向きといわれています。
また、窓に向かって勉強机を置くと、外の様子が気になり勉強に集中できない場合も多いので、 勉強机の配置を決めるときには、窓の位置も考慮するようにしましょう。     

●勉強専用の部屋は集中できる北側に配置する 

勉強専用のスタディルームの場合には、家の北側に配置することをすすめています。子どもが寝る部屋として使用しないのであれば、東側や南側に配置することはありません。勉強が主なので、北側に配置することで落ち着いて勉強することができます。ということは、勉強を専用にする部屋と寝る部屋として使用する場合とでは、適する方位が異なるということです。

方位以外にも、照明や内装の材質なども大事なポイントです。子ども部屋やスタディルームで使用する照明は、スポットライトなどが便利です。天井にレールをつけることで、明かりを照らす位置を自由に動かすことができるので、 勉強机やベッドなどを配置換えしたときでも対応可能です。
基本的に方位は大切ですが、ただ方位にこだわるあまり、 他の部屋が狭くなって子ども部屋が広くなりすぎては意味がありません。極端なことを言えば、玄関や火気や水まわりなどが凶相でなければ、どの方位に部屋割りしても凶相にはなりません。方位を気にしすぎて一家の主である主人の居室よりも 広いスペースの子ども部屋を計画した施主さんもいました。分不相応な部屋では、かえって子どもの成長によくない結果が出てしまうこともあるので、 注意してください。

方位の特性を生かして使う人や内容にあわせた書斎に

仕事専用の書斎は北側の場所が最適

書斎と一口に言っても、 その部屋がどんな使い方をそれるのかによって方位が異なります。方位的には、北側は神経が集中できる方位で、仕事や勉強に励みたい人に向いています。絵を描いたり、曲を作ったりなど芸術的センスを磨きたい人には、南側が良いでしょう。
たとえば、音楽を聴いたりゲームをしたりといった趣味で使うホビールームの場合には、 より多くの採光が入る家の南側の場所が適しています。
しかし、仕事で使う場合には、北側の場所が適してるのです。書斎を仕事と趣味で区別しない場合は、方位の特性を利用した配置場所があります。

その書斎を使う人が経営者の場合には、適している方位は北方位。家相学的に、北方位の書斎を利用していると、部下に対する指導力が高まり、 部下から信頼も得ることが出来て、職場の人間関係が良好になります。
企画や開発、研究職についている人に適しているのは東方位です。 過去の分析などから斬新な発想が生まれるということもあり、 創造的な仕事をしている人に向いています。
芸術家、政治家、弁護士などに適しているのは南方位です。
西方位は銀行など、金融関連の仕事についている人に適しています。 特に、資産運用のジャンルに携わる人には、北西方位が最適です。

方位にはそれぞれ特性があるので、書斎を配置する場合には特性を生かすようにしてください。

主寝室の中の書斎は要注意!

主寝室の一部に書斎コーナーを作るケースがありますが、注意が必要です。妻が寝ているときに夫がパソコンなどで作業をしていると、 照明の明かりやキーボードの音などで睡眠が妨げられるということもあり、 健康の面でも好ましくありません。寝室内の明かりや音には十分に注意してください。本来、寝室はゆっくり休むためのスペースですから、 書斎は別の部屋に設けてほしいと思います。
独立した書斎は、主人の社会運や家庭運も向上する効果も期待できるので、 試してほしいと思います。

不浄物のトイレは 通風、採光、方位に注意して

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家の中央部のトイレは最も危険

トイレの位置は、家相学上、水まわりの中で最も重要です。トイレの方位が凶相だったために体調を崩してしまうなど、健康に関わるので注意が必要です。
トイレを配置してはいけない凶方位は、北東の表鬼門と南西の裏鬼門方位、東南の巽方位と北西の乾方位、北の子方位、その家に住んでいる家族の十二支方位です。たとえば、北や北東にあるトイレは、家の中で最も寒い場所となります。
逆に、裏鬼門の南西のトイレは、 西日が差し込み暑くなり臭いもこもりがちになるので、やはり凶相です。
最も危険なトイレは、家の中央部に配置することです。すべての方位の源である中央部を犯すことになるので、 大きな凶意を生み出すことになってしまうからです。マンションや木造住宅でも2階部分に多く見られるので、しっかりと注意してください。

そして、トイレにはなんといっても窓が必要です。
窓のない方位は、どの方位にあっても凶相と思ってください。窓が無いということは、悪い気がたまりやすく、通気や採光の点でもマイナス要因です。ただでさえ、水まわり火気は不浄物となるので、更なるマイナス要因を重ねないように、換気と採光には気をつけるようにしてください。

また、設計時には、トイレの汚水管は、最短距離で家の外に出すようにしましょう。キッチンや浴室の雑排水よりもトイレの汚水のほうが家相に影響しやすいので、注意が必要です。トイレの汚水管は、最短で家の外に出し、玄関と門扉の間を横切らせないこと。家に入る際には、汚水管の上をまたいで入らないようにするのも大切なポイントです。

間仕切りをして洗面台や収納と分ける
人によって、トイレをくつろぐ場にするため、読書などができるインテリアにすることもありますが、家相学上では、おすすめできません。トイレを快適な空間にすることは大切ですが、長時間いる場所ではありません。
また、トイレのスペースが広ければ広いほど凶相の影響を受けやすくなります。中には、トイレが独立しておらず、 洗面台や収納カウンターと一緒になったユニットタイプがあります。トイレは最小のスペースになるように、 間仕切りをして、洗面台や収納カウンターと分けるように工夫をしてください。
ただし、トイレ全体のスペースの三分の一程度であれば、 凶方位にかかっていたとしても問題ありません。便座のフタを常に閉めるなど、負の気を家の中に逃がさない工夫も実行してください。

階段 建物の中央部の階段は大凶相になる

家相の良い家づくりで重要とされているのが階段の位置。最近は、効率性の良さから家の中央に階段がある場合が多いようですが、 これは、家相学上、何としても避けたい配置です。
家の中央は、人間のからだでいえば背骨にあたる位置。中央を階段にしてしまうと、背骨のないからだのような状態になり、あらゆる運気が悪くなってしまいます。建物の中心から半径2メートル以内、家が狭くて難しい場合には、 最低でも建物の中心から半径1メートル以内に階段を配置するのは避けましょう。
中央を避ければ、基本的に階段はどの方位に配置しても大丈夫。 おすすめは北東の鬼門方位です。 北東は日当たりが悪く、鬼門なので水まわりや玄関を配置することができません。このスペースを階段にしてしまい、他の方位を玄関や水まわりにあてたほうが、 家相の良い家づくりがしやすくなります。
また、階段下のスペースにトイレを設置する場合には、 鬼門や家族の十二支方位など、凶相方位を避ければ問題ありません。 階段下だから凶相になるわけではないので、誤解のないようにしてください。
廊下 方位よりも幅と長さに注意
家相学上では、建物を2分するように家の中央に走る廊下は凶相です。 特に、建物を廊下で2分して二世帯住宅のように使うのは、 両家の間にトラブルが起きる危険があるため、避けたほうが良いでしょう。
 また、廊下のスペースが建物の大きさに対して大きくなりすぎると、 廊下の部分が欠けとみなされ、凶相になります。 廊下が部屋の3方や4方を囲ってしまう囲み廊下は、 廊下のスペースが大きくなり、これも凶相とみなされることがあります。
 トイレと廊下の配置にも注意が必要です。 トイレの扉を開けたとき、廊下からトイレの中が丸見えになってしまう場合は凶相です。廊下の突き当りにトイレがある場合は、トイレの中が廊下から見えないか確認しましょう。
 母屋と別棟をつなぐ渡り廊下にも、家相学上の決まりがあります。
 渡り廊下は幅は1間(約1.8メートル)以下、 長さは1間半(約2.7メートル)以下にするのがよいとされています。 この場合、母屋と別棟は別の建物とみなし、建物の中心もそれぞれでとることができますが、 渡り廊下の幅が広すぎたり距離が短すぎれば、別棟と母屋を合わせて中心を取ることになるので、 これでは、無難な家相にすることができません。渡り廊下の幅と長さの決まりをしっかりと覚えてください。

車庫・基礎・井戸・神社

車は不浄物、ビルトイン車庫は避ける   車は排気ガスを出して空気を汚すため、家相学上では不浄物として扱います。そのため、車を収める車庫にも十分な配慮が必要になります。
基本的には、車庫と建物の間隔をできるだけ離します。最低でも2m以上はほしいですね。また、家から見て表鬼門にあたる北東、裏鬼門にあたる南西に車庫を配置するのは凶相になります。
車庫にはさまざまなタイプがありますが、もっとも避けたいのは、建物の一部を車庫として使うビルトインタイプ。これは方位にかかわらず大凶相になります。

特に、この車庫の上部を子供室として使用するのが最も危険なので、絶対に避けてほしいと思います。
反対に、もっとも無難とされるのが土地の傾斜を利用して、建物の下を削って車庫として使う埋め込みタイプ。車庫と建物の間に土があるならさらに無難で、車庫の凶意の心配はありません。 
門扉の外に車庫を配置できるときは、自宅の建物と車庫を別の敷地として仕切る効果があるため、車庫が鬼門方位にあたってもマイナスを軽減することが可能で、これも無難とされています。

基礎は建物の基本 地盤とともに重視しよう   建物の礎となる基礎も、家相の良い家づくりでは重要な要素の一つ。   現在の建築基準法では難しくなっていますが、家相では長らく建物の床下にコンクリートを流し込まず、土地が呼吸できる構造を保つ布基礎が良いとされてきました。   現在主流の工法は、建物の床下一面をコンクリートで覆うべた基礎ですが、構造に支障がなく、施工会社の保証の範囲内で、土地の息抜き穴を設けることをおすすめします。

居室一室に対して1m×1mの息抜き穴があけられると最良ですが、50㌢×50㌢の穴を2個にするなど、施工会社と事前に相談してほしいと思います。   地盤も同様に、不同沈下が起こらないような、軟弱ではない地盤であることが大切です。   恵まれた地盤の上に、土地の呼吸を祖またげない基礎を築くことが、吉相の家のための理想と言えます。

敷地内の神社はできる限り移動しない   現在でも、敷地内に神様を祀っている家はあります。   ここで気を付けたいのは、敷地内の神社は、一度祀った場所から動かしてはいけないことです。建物を建てるときは、できる限り敷地内神社を動かさない方法を考えましょう。どうしても動かしたいという場合には、神主さんと相談し、丁寧に神事を執り行ってから動かすことになります。
間違っても、勝手に動かしてはいけません。必ず、神主さんと相談の上、神事を執り行うという手順を踏むことが、最低の条件です。

凶方位の井戸はしっかりと埋め戻す   井戸の扱いも注意するポイントです。   井戸の適切な方位は、建物のから見て東・東南・北西。   もし、これ以外の方位にある場合には、神主さんに神事を執り行ってもらい、山土や砂利などでしっかりと埋め戻します。
水が枯れていた場合には、埋め戻した後にすぐ建物などを建てても構いません。しかし、水が枯れていない場合には、最長で一年間は、その土地に建物を建てることができません。水が枯れているのかいないのかによって、扱い方がまったく違ってしまいます。
井戸は、専門的な処理が必要な場合もあります。心配なときには専門家に相談し、対策を講じてほしいと思います。

駐車スペース

不浄物の車を収める車庫は十分に注意して

家相学上、車は排気ガスを出す不浄物として扱われます。 そのため、駐車場の位置にも気を配ってほしいと思います。最も避けたいのが、建物の一部を車庫として利用するビルトインタイプ。これは方位にかかわらず凶相になります。
特に、車庫の2階部分に子供部屋を設けてしまうと大凶相になるので、絶対に避けてください。また、車は不浄物なので、鬼門方位に車庫を作ることも、当然、凶相になります。

最も無難な車庫とされているのは、敷地の傾斜を利用して、地下部分に車庫を埋め込んだタイプ。建物と車庫の間に土があることが望ましいのですが、車庫の上に建物の基礎を直接連結させてもかまいません。注意したいのは車庫の大きさです。建物の一階の面積に対して、三分の一程度の大きさに収めることが良いでしょう。
また、門扉の外に車庫を配置することができれば、車庫と建物をそれぞれ別の敷地に建っていると考えることができ、 マイナスの気を軽減することができます。車庫と建物との距離は、最低でも2m以上離すのが目安です。

神棚・仏壇

神棚と仏壇はお参りしやすい場所に配置
基本的に、神棚や仏壇は家族が手を合わせてお参りをするためのものです。その配置を決めるときには、家族のお参りのしやすさを重視してください。リビングやダイニングといった人の集まる場所に配置するのがお勧めです。
しかし、いくら人が集まるからと言って、トイレやキッチンのガスレンジなど不浄物の背中合わせや隣り合わせになる場所、上部を人が歩いて踏みつけにしてしまう場所は、失礼にあたるので必ず、避けてください。 人が歩けないよう、家具や観葉植物などを置くこと、 もちろん、上部が物入れであれば問題ありません。

 

 
神棚は、仏壇よりも必ず、高い場所にお祀りします。また、神棚と仏壇を向かい合わせにしてもいけません。家の事情から、二つ以上の仏壇がある場合には、別々の部屋に安置することが適切ですので、 一部屋に複数の仏壇がないように注意してください。
 また、仏壇の安置の仕方について注意したいことは仏教の宗派による考え方の違いです。 それぞれの菩提寺に問い合わせて、相談するのが無難です。 
 特に、仏壇の向きについては、意見が分かれることになりますので、専門家によく確認してください。

【関連リンク】家相の普及と吉相な間取りで健康的な幸せ呼び込む家づくりを応援する ㈳家相建築設計推進協会