家相は何やら難しい?そんなことはありません。このページを読めば家相の重要ポイントは押さえられます。新築や分譲住宅の購入をお考えの方は、工務店や販売員のあやふやな知識に惑わされず、ご自分で知識を身に付けて、特に後々直すことが難しい致命的な家相を避けるようにしましょう。
現在のお住まいや中古住宅を新たに購入しての全面リノベーションをお考えの方にも、この家相の重要ポイントは大切です。
間取りや使い勝手の向上だけではなく、家相の知恵を取り入れることによって健康や運気の向上が得られ、これからの人生がより良いものに変わります。
家相の凶相は人間の幸せを阻害しています。家相の悪い家に住んでしまうと、健康や運に恵まれず、努力が報われません。
例えば、鬼門。鬼門方位に玄関がある家は、空き巣被害や詐欺などの金銭トラブルが心配されます。
人によって異なる十二支方位にガスコンロなどの火気を置いてしまうと、脳溢血や精神的な病、ノイローゼ、癌(がん)などの発症例がありました。
北西方位や東南方位の欠けなど家の形が悪いと、仕事や結婚、金運にも見放されて喜びごとの少ない家になってしまいます。転居や新築リフォームを境に、今まで順調だったご家族が不幸になってしまう実例を多く経験しました。家相の知恵を活用することで、そんな人たちを一人でもなくしたい。それが私たちの願いです。
正式なご依頼ではなくても、ズームを活用した有料相談も好評です。お気軽にご活用ください。
家相判断は、家の重心点からみた方位に何があるかで判断し、方位は磁北を基準とする
家の重心点を求める
家相は最初に家の重心点を求めるところからスタートします。図のような方法で、家の重心点(基本的に1階)を割り出し方位盤を正しく配置しなければなりません。
そして、一般的に、家が複雑な形の場合は簡単に重心点は出せず、自分でやろうとすると手間もかかり精度も劣ります。
最終的には、設計士に正確な重心点を出してもらって判断することをお勧めします。

磁北を知る
家相の基本は、家(間取り)の重心点に方位盤を配置して、どの方角に何があるかで判断します。そして方位判断の北は、真北(地図上の北)ではなく、磁北(磁石の北)になります。
建築基準法は真北を用いるので、建築士が書いた図面に北が表示されている北は、真北になります。
真北と磁北の違いについては、真北よりも磁北は西へ4度から10度ほど傾きます。この数値については、国土地理院がデータを公開していて、西へ傾くので「西偏差角度表」と言われ、ちなみに、東京では約7度傾いています。
そして、建築業界全体では、この北の扱いがとてもいい加減です。図面にしるしてある北が真北なのか磁北なのか、また、その北が正確であるのか。怪しいケースが多いのです。中には、真北と磁北の違いも判らない担当者もいたりして、さらにトラブルの種となっています。最終的には必ず真偽を確認して家相判断をしてください。

家相で最も重要な方位は、鬼門方位と、人によって違う十二支方位
家相上、北東の45度を表鬼門、南西の45度を裏鬼門と言う凶方位であり、この鬼門方位には玄関や火気・水まわり(不浄物)を配置しないということが良い家づくりの基本で、昔から伝えられてきた家相の基本です。
しかし、近年の家相では、この鬼門方位のみを避けるだけでは、その家にあった家相の判断としては精度が低く、家族の十二支方位にも玄関や火気・水回りを置いてはいけないことがわかってきました。


家族一人一人の方位は十二支方位と言います。この方位は、個人の運勢に強い影響を及ぼすので、火気や水まわりは、この十二支方位も避けなければいけません。
このため、家相を判断するときには北東と南西の鬼門に加えて、家族の十二支方位を観る「二十四山方位盤」も併せて使用することになります。
十二支方位は、家族の生年月日に応じて決まる個人的な方位です。たとえば子年の人は北の中心15度の範囲、丑年の人は北北東15の範囲といったように定位が振り分けられています。
そして、十二支方位はその家に住む人たちの健康面に影響するため、この十二支方位を無視してしまうと、他の家族には影響がなくても、一人にだけ影響が出てしまうということがあり得るのです。


家の構えも重要。「張り」は吉相、そして「欠け」は凶相
家相学上は、家の間取りだけではなく、家の構えも重要です。構えというのは、簡単に言うと家の形のこと。基本的にはできるだけ凸凹がない方がよく、シンプルな長方形などが理想的です。
家を器として考えると、形の悪い家は不安定ということになり、良い気が集まらないと考えられているのです。家相では、凸のことを「張り」、凹のことを「欠け」と呼びます。
基本的に張りは吉相ですが、欠けは凶相となります。張りとは、建物の一辺に対して三分の一までの出っ張りのことを指します。
一辺が12メートルなら、その三分の一の4メートルまでは吉相の張りです。ただし、4メートルを超えてしまうと凶相になってしまいます。また、張りを設けてよいのは、一辺に対して一カ所だけなので、二つの出っ張りがある場合には、それだけで凶相になるということです。
また「欠け」とは、一辺の長さの三分の二以上の引っ込みのことを指します。自分で書いていてなんですが、こう書いてしまうとわかりにくいですよね。要するに、吉相の張り以外はすべて凶相の欠けになる。こう単純に覚えてください。
この欠けが一辺に対して二つあれば「二段欠け」、三つあるものを「三段欠け」と言い、欠けが増えるほど凶相の度合いが増していきます。
さらに、張りや欠けを考えるうえで、もっとも注意したい方位が、北東の表鬼門と南西の裏鬼門方位です。鬼門方位に欠けを設けてしまうのは、もちろん大凶相。金銭的なトラブルや対人関係のもめ事など起こさないためにも、小さな欠けも絶対に設けてはいけません。
また、鬼門方位には張りも設けることはできません。鬼門以外の方位では張りは吉相ですが、鬼門方位は違います。
鬼門は、張りも欠けも設けることができないと、しっかり理解してください。


この張りと欠けの判断はとても難しく、家相の専門家でもよく間違えるほどです。本格的な家相学には、「水局三合相」「木局三合相」「金局三合相」など、建物に合計三か所の張りを設けた特殊な構えの家相もあります。
間違った判断をしてしまうのでないかと不安な人は、専門家に相談するのが得策ですね。建物の構えは、大地に根を下ろした1階部分で判断をするので、2階以上には張りや欠けはありません。
ただし、1階よりも2階以上の部分がはねだしてしまうことは、立体的な欠けができると考えるので、これは凶相です。
1階の一部をビルトインガレージにするケースも見かけますが、これも凶相。

【リフォームポイント!】家の形編
凶相の欠けがある家は、建物を増築するか、サンルームで欠けを補修しても良い。
図のように、南側のリビングに独立感を持たせるために欠けを設け、裏鬼門にその欠けが入ってしまった場合、凶方位に凶相の欠けがあるため、マイナスの影響が更に大きくなります。
この様な場合、欠け部分を増築することが何よりですが、費用や他の部屋の採光の点も考慮する必要がある場合に、サンルームにして欠けを補う事でマイナスの影響を減らすこともできます。この場合サンルームに床を張って、部屋続きとすることで更に改善することが可能となります。

鬼門方位の欠けは凶相のマイナスが大きい。部屋として増築し、窓を設けて通風を。
欠けはどの方位にあっても凶相ですが、鬼門方位にある場合には少なくてもサンルーム、可能なかぎり部屋として増築する必要があります。その場合、窓は設ける必要があります。鬼門方位はマイナスの気が滞る場所なので窓を開けて通風を良くすることも必要です。また、図の様に2段欠け、3段欠けの場合、更にマイナスの影響が大きくなりますので注意が必要です。

火気・水まわり・玄関の位置は家相を大きく左右する
火気・水まわりの不浄物は特に精神面や健康面に影響
家相学は方位学でもあるので、家の吉凶を判断するにあたり、重要な要素を占めるのが「不浄物」を配置する方位です。
「不浄物」とは、基本的に火気と水まわりのことで、具台的にはキッチンのガスレンジや浴室の給湯器、浴室・トイレ・浄化槽などを指します。
そして、この不浄物は鬼門方位と十二支方位に配置すると、家族が健康を害したり、悪い影響が出ます。このため、吉相の家を建てるためには、この不浄物の配置こそが最も重要な要素の一つとなります。
かつては、火気も水まわりも同じ程度危険なものとして考えられていました。
しかし、現代では住宅設備の進歩によりトイレや浴槽、キッチンのシンクなどの衛生面が格段に改善されたため、水まわりの家相上の危険度は下がっています。
これに対し、火気は人間の精神状態に影響を与えると言われています。ストレス社会と言われる現代では、精神的に追い詰められ、健康を損なってしまうケースも少なくありません。
そういう意味では、火気の危険度は水まわりよりも高いと言えます。

家相の流派の中には、水を使うものすべてを不浄物としてしまう考えもあります。家の中では、洗面台や洗濯機、冷蔵庫にシャワールーム、エアコンも含める場合もあるようです。家の外にある立水栓やボックス水栓から雨水管まで全部不浄物なら人の住めない家になってしまいます。
確かに、水は滞ることから腐敗するので、水を使うところはすべて清潔にはしてほしいのですが、だからと言ってすべて不浄物ではありません。

【リフォームポイント!】キッチン編
対面式キッチンに変更して無難な家相にする
キッチンの吉凶はガスレンジとシンクの位置で判断しますので、このふたつの方位を無難にすれば、家相の心配がなくなります。図のようにレンジとシンクが北東の表鬼門の範囲に入っている場合には凶相となりますが、対面式のキッチンに変更することで、無難な家相とすることができます。キッチンの場合、トイレとは異なり、部屋全体の位置ではなく、レンジとシンクのそれぞれの位置が重要になります。

ガスレンジが凶方位にあるとき、ガスレンジとシンクを入れ替えて無難に。
図のようにレンジが北東の表鬼門の範囲に入っている場合にはシンクと入れ替えるだけで、無難な家相とすることができます。キッチンの場合、トイレとは異なり、部屋全体の位置ではなく、レンジとシンクのそれぞれの位置が重要になります。

【リフォームポイント!】浴室編
浴室が鬼門方位に設置されていると凶相。洗面脱衣室と交換するだけで無難に。
家相学上、浴室の吉凶は、浴槽の位置で判断します。図の様なケースの場合、洗面脱衣室と交換することができれば無難な家相にすることができます。
浴槽の位置以外に注意が必要なのは、給湯器です。火気となりますので鬼門方位は凶相です。浴槽の位置と同様に鬼門方位を外し無難な家相にすることが重要です。特に寒い地方で使用されることが多いボイラーはサイズも大きく、室内に設置されるケースも多いので、影響は重大となりますのでさらなる注意が必要です。

鬼門方位の浴槽を、張り出せて無難な家相に。
浴槽は家相学上、不浄物として扱う水まわりのひとつなので、できるだけ無難な方位に配置する必要がありますが、吉相の張りを活用することで無難な家相に変更することが可能です。
図のように、浴槽が凶方位に設置されている場合、浴槽をどこかに移動しなければなりませんが、1メートル程張り出すだけで無難な家相にすることができます。

【リフォームポイント!】トイレ編
窓のないトイレは凶相。家の中央部のトイレは大凶相
家相学上、不浄スペースとしてのトイレはやはり外側に面して換気ができる様に設置するべきです。
さらに家の中心に位置する場合は大凶相となりますので、移設する必要があります。

鬼門のトイレは凶相。ちょっとした移動で無難な家相に。
トイレの範囲としては壁で仕切られているスペースで判断しますが、この場合1/3以上のスペースが鬼門方位にかかっている場合に凶相となります。
トイレの移動は配管などの問題もあり難しいといえますが、図のような場合に隣にスペースがある場合、ほんの少しずらすことで鬼門方位を避け、無難な家相にすることができます。

図のようにトイレスペースに鬼門方位がかかっている場合、洗面とトイレとを分離してトイレを独立させることで、凶相の影響をなくすことが可能となります。トイレのスペースが広ければその分、凶相リスクの範囲が広くなると言えます。

家の顔となる玄関は運気や仕事面にも影響
玄関の配置は家相の良い家づくりでも最も重要な要素の一つで、家づくりの工程上も重要です。玄関の方位や位置によって、家の動線が決まってしまうので、慎重に考えなければいけません。
家相学上、玄関の範囲は土間であるタタキの部分と玄関扉の方位で吉凶を判断し、鬼門や家族の十二支方位は凶相となります。
さらに、玄関扉は東西・南北の中心を貫く正中線や、北西と東南を貫く四隅線をまたがない様にするのも大切です。
その他にも、玄関を配置するにあたっては、いろいろと言われていますが、特に気にすることはありません。 鬼門と十二支方位、正中線や四隅線などに注意してください。
「方位は東南巽にこだわらず、鬼門と家族の十二支方位を避けるのが基本」
玄関は「家の顔」と例えられ、パワーある方角「東南巽方位」が最良と昔から言われていました。ただ、玄関が良いだけで、家が良くなるわけではありません。
たとえば、南間口の狭い土地で、東南巽の玄関を作った場合、南を向いた部屋が作れなくなります。
しかし、東側に玄関を持っていけば、南側には全面的に部屋が作れます。
また、北側が道路に面した土地の場合、無理に東南に玄関を作ってしまうと、リビングが北向きになり、目の前が道路となって、なんだか落ち着かないリビングになってしまいます。この場合には、北側に玄関を作ると、南側には全面的に部屋が作れます。
つまり、玄関は東の玄関でも、北の玄関でも良いということです。家の中心から観て北東の表鬼門と南西の裏鬼門、家族の十二支方位を避ければよいのです。
玄関の位置を良くするがために、家全体の採光や通風が悪くなってしまうのは本末転倒なので、敷地と道路との関係で最適な場所を選びましょう。

「玄関!そもそも「欠け」の要素あり、「張り」を意識すべし!」
玄関の内側で言うと、「たたき」がある時点で、床がない=欠けの要素になります。つまり、玄関には欠けの要素があるため、たたきが広すぎると凶相になってしまいます。
そもそもたたきがあることで「欠け」なのに、それに加えて、アルコーブ(くぼみ)をつけることで「欠け」がダブルになってしまいます。家相上では、かなりよろしくない、といえるわけです。
欠けを補うために、玄関はなるべく突き出た形、つまり、「張り」を出すと吉相になります。


部屋別でわかる「吉相と凶相」
【トイレ】不浄物のトイレは 通風、採光、方位に注意して
家の中央部のトイレは最も危険
トイレの位置は、家相学上、水まわりの中で最も重要です。トイレの方位が凶相だったために体調を崩してしまうなど、健康に関わるので注意が必要です。
トイレを配置してはいけない凶方位は、北東の表鬼門と南西の裏鬼門方位、東南の巽方位と北西の乾方位、北の子方位、その家に住んでいる家族の十二支方位です。
最も危険なトイレは、家の中央部に配置することです。すべての方位の源である中央部を犯すことになるので、 大きな凶意を生み出すことになる。マンションや木造住宅でも2階部分に多く見られるので、しっかりと注意してください。

トイレの汚水管は、最短距離で家の外に出す
キッチンや浴室の雑排水よりもトイレの汚水のほうが家相に影響しやすいので、注意が必要です。
トイレの汚水管は、最短で家の外に出し、玄関と門扉の間を横切らせないこと。
家に入る際には、汚水管の上をまたいで入らないようにするのも大切なポイントです。

トイレにはなんといっても窓が必要
窓のない方位は、どの方位にあっても凶相と思ってください。窓が無いということは、悪い気がたまりやすく、通気や採光の点でもマイナス要因です。
ただでさえ、水まわり火気は不浄物となるので、更なるマイナス要因を重ねないように、換気と採光には気をつけるようにしてください。

間仕切りをして洗面台や収納と分ける
トイレをくつろぐ場にするため、読書などができるインテリアにすることは、おすすめできません。トイレを快適な空間にすることは大切ですが、長時間いる場所ではありません。
また、トイレのスペースが広ければ広いほど凶相の影響を受けやすくなります。中には、トイレが独立しておらず、 洗面台や収納カウンターと一緒になったユニットタイプがあります。トイレは最小のスペースになるように、 間仕切りをして、洗面台や収納カウンターと分けるように工夫をしてください。
ただし、トイレ全体のスペースの三分の一程度であれば、 凶方位にかかっていたとしても問題ありません。便座のフタを常に閉めるなど、負の気を家の中に逃がさない工夫もしてください。

【リビング】人の集まるリビングこそ陽のあたる南側に
人が集まるリビングは採光に最もこだわるべき部屋。人がたくさん集まるということは、その人たちがエネルギーをもらえる部屋であるべきです。人間にとって一番大切なものは陽の光です。リビングこそは南側の一番陽のあたる場所に持っていくのが家相の理。
もし、1階ではあまり陽があたらないのであれば、当然、2階・3階など、陽のあたる階にリビングを配置してください。家相学上、2階以上に水回りを配置しては凶相とする流派もあるようですが、こんな考えは気にすることなどありません。1階と同じように、不浄物であるガスレンジを鬼門やご家族の十二支方位を避け、無難な方位に設置すれば大丈夫です。


採光のため、窓にこだわるのも大切です。天井などに取り付けるトップライトを思い浮かべる人も多いでしょう。従来の家相では、トップライトを凶相とする考えもありますが、これも気にすることはありません。
高窓など、壁の高い位置に設置する窓は、通風には期待できませんが採光の効果大で、通常の窓よりも3倍優れていると考えられています。どんどん活用してください。
リビングの吹き抜けは、家相学上、立体的な欠けの要素が気になるので、あまり大きなものはすすめません。家の中心部などを避けて、効果的に使用するのが無難です。


最も注意しなければいけない火気について、ガスストーブや暖炉、薪ストーブの場合には、家の中央部、鬼門方位、家族の十二支方位を外してください。 火気は人間の精神や体に大きく影響するので、扱いには十分な注意が必要です。
【寝室】魂が宿る寝室は十二支や九星方位、家族定位などで判断する
質の高い睡眠をとるための吉相方位があります。 ただし、寝室だけを無難な方位にしても効果はありません。健康に影響を与えるとされるガスレンジなどの火気や、 トイレなど水まわりの場所が正しい方位に配置されてなければ、 しっかりと質の高い睡眠をとることができず、健康を害してしまいます。
寝室は、十二支方位や九星方位、家族定位を用いて、 その人にかかわりがあるところに位置する部屋にします。
たとえば、家族定位の場合は、一家の主人は北西、妻は南西、長男は東、長女は東南というように、方位の役割によって方位が決まっています。
寝室を決める場合は、これらのどの方位を用いても大丈夫です。 子年生まれのお父さんなら、もし北西に部屋が取れないときには、お父さんの十二支の子年の方位、つまり北の部屋でもいいわけです。
家相では、北方位に頭を向ける「北枕」が最良です。 寝室 北枕 一般的に、北枕は亡くなった人が寝る向きというイメージがありますが、昔から、身分の高い方はこの「北枕」を好んで活用していました。
本来はとても良いことなのです。北枕以外では、東方位も吉相です。西や南に頭を向けて寝ることは避けたほうがよいでしょう。



【子ども部屋】採光や通風がポイント 東側や南側の部屋がベスト
子ども部屋については、子どもの成長を考え、 気持ちよい睡眠が取れる環境を整えることを第一に考えてください。 そのためには、採光と通風がポイントになるので、 家の東側や南側に配置することが適切です。
以前の家相学では、南方位に子ども部屋を配置すると、子どもにとって凶相だといわれていましたが、凶相を避けても住みにくい部屋にしては本末転倒です。採光や通風に恵まれることは、子どもたちの成長に欠かせないことなので、 日当たりの良い東方位や南方位に配置してください。
勉強机の方位にも家相学上の決まりがあり、 勉強に集中できるのは北を向いて勉強机に向かうことです。位置的に北を向くことが難しい場合には、東を向いて勉強机に向かうようにしてください。逆に、勉強に集中できない方位は、西向きや南向きといわれています。
また、窓に向かって勉強机を置くと、外の様子が気になり勉強に集中できない場合も多いので、 勉強机の配置を決めるときには、窓の位置も考慮するようにしましょう。

勉強専用の部屋は集中できる北側に配置する
勉強専用のスタディルームの場合には、家の北側に配置することをすすめています。子どもが寝る部屋として使用しないのであれば、東側や南側に配置することはありません。勉強が主なので、北側に配置することで落ち着いて勉強することができます。ということは、勉強を専用にする部屋と寝る部屋として使用する場合とでは、適する方位が異なるということです。

方位以外にも、照明や内装の材質なども大事なポイントです。子ども部屋やスタディルームで使用する照明は、スポットライトなどが便利です。天井にレールをつけることで、明かりを照らす位置を自由に動かすことができるので、 勉強机やベッドなどを配置換えしたときでも対応可能です。
基本的に方位は大切ですが、ただ方位にこだわるあまり、 他の部屋が狭くなって子ども部屋が広くなりすぎては意味がありません。極端なことを言えば、玄関や火気や水まわりなどが凶相でなければ、どの方位に部屋割りしても凶相にはなりません。方位を気にしすぎて一家の主である主人の居室よりも 広いスペースの子ども部屋を計画した施主さんもいました。分不相応な部屋では、かえって子どもの成長によくない結果が出てしまうこともあるので、 注意してください。
【書斎】方位の特性を生かして使う人や内容にあわせた書斎に
仕事専用の書斎は北側の場所が最適
方位的に、北側は神経が集中できる方位で、仕事や勉強に励みたい人に向いています。
絵を描いたり、曲を作ったりなど芸術的センスを磨きたい人には、南側が良いでしょう。たとえば、音楽を聴いたりゲームをしたりといった趣味で使うホビールームの場合には、 より多くの採光が入る家の南側の場所が適しています。
書斎を使う人が経営者の場合には、適している方位は北方位。家相学的に、北方位の書斎を利用していると、部下に対する指導力が高まり、 部下から信頼も得ることが出来て、職場の人間関係が良好になります。
企画や開発、研究職についている人に適しているのは東方位です。 過去の分析などから斬新な発想が生まれるということもあり、 創造的な仕事をしている人に向いています。
芸術家、政治家、弁護士などに適しているのは南方位です。
西方位は銀行など、金融関連の仕事についている人に適しています。 特に、資産運用のジャンルに携わる人には、北西方位が最適です。

主寝室の中の書斎は要注意!
主寝室の一部に書斎コーナーを作るケースがありますが、注意が必要です。妻が寝ているときに夫がパソコンなどで作業をしていると、 照明の明かりやキーボードの音などで睡眠が妨げられるということもあり、 健康の面でも好ましくありません。寝室内の明かりや音には十分に注意してください。本来、寝室はゆっくり休むためのスペースですから、 書斎は別の部屋に設けてほしいと思います。
独立した書斎は、主人の社会運や家庭運も向上する効果も期待できるので、 試してほしいと思います。
【階段】建物の中央部の階段は大凶相になる
家相の良い家づくりで重要とされているのが階段の位置。最近は、効率性の良さから家の中央に階段がある場合が多いですが、 これは、家相学上、何としても避けたい配置です。
家の中央は、人間のからだでいえば背骨にあたる位置。中央を階段にしてしまうと、背骨のないからだのような状態になり、あらゆる運気が悪くなってしまいます。建物の中心から半径2メートル以内、家が狭くて難しい場合には、 最低でも建物の中心から半径1メートル以内に階段を配置するのは避けましょう。
中央を避ければ、基本的に階段はどの方位に配置しても大丈夫。 おすすめは北東の鬼門方位です。 北東は日当たりが悪く、鬼門なので水まわりや玄関を配置することができません。このスペースを階段にしてしまい、他の方位を玄関や水まわりにあてたほうが、 家相の良い家づくりがしやすくなります。
また、階段下のスペースにトイレを設置する場合には、 鬼門や家族の十二支方位など、凶相方位を避ければ問題ありません。 階段下だから凶相になるわけではないので、誤解のないようにしてください。


【廊下】方位よりも幅と長さに注意
家相学上では、建物を2分するように家の中央に走る廊下は凶相です。 特に、建物を廊下で2分して二世帯住宅のように使うのは、 両家の間にトラブルが起きる危険があるため、避けたほうが良いでしょう。
また、廊下のスペースが建物の大きさに対して大きくなりすぎると、 廊下の部分が欠けとみなされ、凶相になります。廊下が部屋の3方や4方を囲ってしまう囲み廊下は、 廊下のスペースが大きくなり、これも凶相とみなされることがあります。
母屋と別棟をつなぐ渡り廊下にも、家相学上の決まりがあります。 渡り廊下は幅は1間(約1.8メートル)以下、 長さは1間半(約2.7メートル)以下にするのがよいとされています。
この場合、母屋と別棟は別の建物とみなし、建物の中心もそれぞれでとることができますが、 渡り廊下の幅が広すぎたり距離が短すぎれば、別棟と母屋を合わせて中心を取ることになるので、 これでは、無難な家相にすることができません。渡り廊下の幅と長さの決まりをしっかりと覚えてください。


【車庫】車は不浄物、ビルトイン車庫は避ける
車は排気ガスを出して空気を汚すため、家相学上では不浄物として扱います。
基本的には、車庫と建物の間隔をできるだけ離します。最低でも2m以上はほしいところ。また、家から見て表鬼門にあたる北東、裏鬼門にあたる南西に車庫を配置するのは凶相になります。
車庫にはさまざまなタイプがありますが、もっとも避けたいのは、建物の一部を車庫として使うビルトインタイプ。これは方位にかかわらず大凶相になります。特に、この車庫の上部を子供室として使用するのが最も危険。
反対に、もっとも無難とされるのが土地の傾斜を利用して、建物の下を削って車庫として使う埋め込みタイプ。車庫と建物の間に土があるならさらに無難で、車庫の凶意の心配はない。
門扉の外に車庫を配置できるときは、自宅の建物と車庫を別の敷地として仕切る効果があるため、車庫が鬼門方位にあたってもマイナスを軽減することが可能で、これも無難とされています。


【基礎】基礎は建物の基本 地盤とともに重視すべき
建物の礎となる基礎も、家相の良い家づくりでは重要な要素の一つ。 現在の建築基準法では難しくなっていますが、家相では長らく建物の床下にコンクリートを流し込まず、土地が呼吸できる構造を保つ布基礎が良いとされてきました。 現在主流の工法は、建物の床下一面をコンクリートで覆うべた基礎ですが、構造に支障がなく、施工会社の保証の範囲内で、土地の息抜き穴を設けることをおすすめします。
居室一室に対して1m×1mの息抜き穴があけられると最良ですが、50㌢×50㌢の穴を2個にするなど、施工会社と事前に相談してほしいと思います。
地盤も同様に、不同沈下が起こらないような、軟弱ではない地盤であることが大切です。 恵まれた地盤の上に、土地の呼吸を祖またげない基礎を築くことが、吉相の家のための理想と言えます。

【井戸】凶方位の井戸はしっかりと埋め戻す
井戸の扱いも注意するポイントです。井戸の適切な方位は、建物のから見て東・東南・北西。もし、これ以外の方位にある場合には、神主さんに神事を執り行ってもらい、山土や砂利などでしっかりと埋め戻します。
水が枯れていた場合には、埋め戻した後にすぐ建物などを建てても構いません。しかし、水が枯れていない場合には、最長で一年間は、その土地に建物を建てることができません。水が枯れているのかいないのかによって、扱い方がまったく違ってしまいます。
井戸は、専門的な処理が必要な場合もあります。心配なときには専門家に相談し、対策を講じてほしいと思います。
【神棚・仏壇】神棚と仏壇はお参りしやすい場所に配置
基本的に、神棚や仏壇は家族が手を合わせてお参りをするためのものです。その配置を決めるときには、家族のお参りのしやすさを重視してください。リビングやダイニングといった人の集まる場所に配置するのがお勧めです。
しかし、いくら人が集まるからと言って、トイレやキッチンのガスレンジなど不浄物の背中合わせや隣り合わせになる場所、上部を人が歩いて踏みつけにしてしまう場所は、失礼にあたるので必ず、避けてください。 人が歩けないよう、家具や観葉植物などを置くこと、 もちろん、上部が物入れであれば問題ありません。

