事業用建物の事例

努力が報われる建物を求めるために。

どんな事業でも、やるからには繁栄しなければ意味がありません。努力をしないでうまくいかないのは当たり前ですが、汗水たらし必死で頑張った結果は報われてほしいと思います。努力の結果が報われるために、ぜひ家相の知恵を活用してください。
仮に、AとBという二つの建物があるとします。Aは建物の形や出入り口の方位など、細部にわたって家相にこだわったのはもちろん、仕事の効率や動線にも考慮しています。一方、Bは、家相などまったく気にせず、効率と動線のみを考えて建築しました。二つの建物の面積は同じなので、当然、建築費は同じです。同じ費用で建築できて、効率や動線に大差ないのであれば、皆さんもAの建物を選ばれるではないのでしょうか?

事例1 I県の本社社屋及び工場

本社および工場の移転に伴い、移転先の選定から携わりました。敷地は北西角地ですが、東側が一段低くなっていたのでこの部分を造成し、施主様の要望から東側にアプローチを新設して計画しました。
敷地北西部分にメーンとなる工場棟を配置し、東南部分には本社棟を配置するという、家相学上、最も吉相といわれている最良の建物配置としました。

■家相管理業務の内容

  • 敷地調査
  • 参考施設視察
  • 平面プラン・配置計画の作成
  • 各種設計図書の確認及び作成補助
  • 現場定例打ち合わせ参加
  • 工事に関する吉日の選定と工事工程の調整

事例1 M県の医院

M県で新規開業された歯科医院の実例をご紹介させていただきます。
もともと、となりの敷地で開業されていましたこちらの医院は、院長先生ご夫婦の人柄の良さと技術力の高さで、来院する患者さんの数が増え続け、医院の規模を大きくすることになりました。当方とのお付き合いは、院長先生のご自宅を設計したのがきっかけです。
吉相のご自宅に住まわれてから、仕事もプライベートも順調で忙しすぎるほど。さらに、地続きの土地も購入するという幸運にも恵まれて、今回の新規開業計画となりました。

家相学上、吉相の北西方位に出入り口を設け、診療前の受付と、診療後の会計を別々にした動線で患者さんにも好評。院長先生とスタッフの皆さんからは、とても働きやすいとお褒めの言葉をいただきました。院長先生のご希望で、待合スペースも十分確保したつもりでしたが、さらに患者さんが増えてしまい、このままではスペースが足りなくなってしまうのではと心配です。

家相学上、吉相の北西方位に出入り口を設け、診療前の受付と、診療後の会計を別々にした動線で患者さんにも好評。院長先生とスタッフの皆さんからは、とても働きやすいとお褒めの言葉をいただきました。院長先生のご希望で、待合スペースも十分確保したつもりでしたが、さらに患者さんが増えてしまい、このままではスペースが足りなくなってしまうのではと心配です。

事業が発展すれば、増築や新築などで、建物の大きさや形が変化することもあります。家相学には、増築や新築など建物の増やし方にも吉凶があるので、その知恵を転ばぬ先の杖として、多くの経営者の皆さんに取り入れてほしいと思います。
先ずは、事業に用いる敷地の中心から観て、主たる建物の方位を決めます。そして、その建物から北西方位と東南方位に建物を増やしていくと、ますます繁栄します。反対に、鬼門と呼ばれる北東方位と南西方位に向かって建物を増やすと、衰退に向かってしまいます。

 また、主たる建物から観て敷地に対しての導入路の位置、つまりアプローチの方位も重要です。敷地を体に例えるならば、道路は血管のようなものなので、敷地に命を吹き込むのがアプローチの役目。つまり、プラスの気を最大に取り入れ、マイナスの気の流入を最小にする配置を目指します。もちろん、足元を固めることも大切にしていますが、将来を見据えることも同じように大切に考えています。

事例3 O県の学校

O県で再建工事をされた、沖縄尚学高校の実例を紹介させていただきます。
この学校は、中・高一環の進学校で、スポーツの分野での実績にも秀で、過去には野球・柔道などで全国制覇も成し遂げています。設立は1950年代で、当初は高校だけからのスタートでした。一時期経営が悪化しましたが、80年代以後、目覚しい発展を遂げています。
 沖縄尚学の前身は、新設された公立高校に押されて、深刻な経営不振に陥った私立高校でした。その学校の経営再建に乗り出したのが、現理事長で当時、県内で予備校を経営されていた名城政次郎氏でした。名城理事長は、自宅新築の際に私の師である家相家の鶴野晴山氏と知り合い、意気投合。学校再建にも家相の智慧を取り入れる決意をされます。

昭和58年に沖縄尚学として第一期生を迎え入れてから、昭和61年には付属中学を開校。ここから学校の再建が始まりました。そして、その再建に拍車がかかったのが、平成元年に行われた第一期工事、北西方位に増設した体育館と、平成3年に行われた第二期工事、東南方位に増設した体育館工事でした。
学校や工場、会社などは業績や社会の動きに合わせて増築等が計画されるのは必然です。だからといって自然の理に反した計画では、発展は望めません。発展を望むのであれば、敷地の中央部や主たる建物を中心にして、北西方位と東南方位へ建物を増築していくのが基本です。北西は財産の方位であり、東南は周囲から信用を得るための大切な方位なので、この両方向にバランスよく増築していくのがポイントなのです。
ちなみに、家相学で言う鬼門方位、北東と南西の両方位に増築してしまうと、どうなると思いますか? 残念ながら、当初の計画通りにはいかず、発展を望むことはできません。
沖縄尚学では、その後も第五期工事まで行われていますが、私がすべての計画を監修し、地元の皆さんと協力しながら進めてきました。拙著「プロのための家相マニュアル」(エクスナレッジ)でも取り上げているので、興味のある方はご一読ください。

【関連リンク】家相の普及と吉相な間取りで健康的な幸せ呼び込む家づくりを応援する ㈳家相建築設計推進協会